【レポート】山下浩生主宰 第17回トロンボーンアンサンブルを楽しむ会の様子
6月17日(土) 15:00~18:00 旧ドルチェ楽器9階 大阪店にて
第17回トロンボーンアンサンブルを楽しむ会を開催しました。
曲目
・ホルスト / 第二組曲
・エワイゼン / グランド・キャニオン組曲
当日の様子
演奏会が盛んに開催されている中、多くの方が参加されて、今月もとても賑やかな「トロンボーンアンサンブルを楽しむ会」になりました。
今回は、初めに様々な方法を試しながら、自分自身に合った呼吸法を探し、さらにリップスラーを行いました。
リップスラーはただ行うだけでなく、一つ一つに目的を持って全員で行いました。自然と完璧に吹くことを目標にしてしまいがちですが、そうではなく、過程を大切に柔軟性や音色作り、スタミナなど他の要素を目的として、慣れない6番ポジションまで全員で挑戦しました。
誰もが楽器を吹く上で、音が鳴り始めたところから気にかけてしまう傾向にあります。
ですが、今回はそれぞれのいい音色で吹くための呼吸から模索し、その方法を試行しながらリップスラーを行うことで、みるみる音色に変化が現れ、皆さん驚かれた様子でした。
ウォームアップの後は、参加者の方が持参されたホルストの楽譜を、全員で音出ししてみました。
今回はテナートロンボーンの参加者のみのご予約でしたが、なんと、当日たまたまバストロンボーンを持ってこられた参加者がおられ、おかげさまでアンサンブルが華やかで重厚になりました。
そして、毎月続けて行っているグランド・キャニオン組曲を行いました。
ゆっくりなテンポで、少しずつ一緒に確認しながらアンサンブルを行いました。ゆったりな曲調では、自然とスライドモーションがゆったりしてしまうので、スライドのシビアな動きと、息の流れを意識しながら、全楽章通してみました。
参加者の皆さんは、ハードな作品にもかかわらず、必ず「楽しい」とおっしゃっているのが、とても印象的でした。
そして今月も可愛い聴講者の男の子がいらっしゃいました。
大編成の華やかなサウンドが鳴り響く中、お母さんの膝で眠っており、とても温かい癒しの空間となりました。
まとめ
トロンボーンアンサンブルを楽しむ会は、自由で温かくてアットホームな空間でアンサンブルを楽しむことができます。
アンサンブル会の帰りに参加者の皆さんのお話を聞いていると、素敵なお話が伺えました。
「月に3時間トロンボーンを吹ける時間が取れることがありがたいです」や、「1人でずっと吹いているよりみんなでアンサンブルしている方が楽しいですよね」など、皆さんにとって楽しいと思える場所になっていることが知れて、とても幸せな気持ちになりました。
また、アンサンブル会で参加者同士のコミュニケーションが多くみられるようになりました。
自然とそのような素敵な関係性が築かれていることが、とても嬉しい出来事に思います。